フィットネスジムの出店では、人口が多いエリアを選ぶだけでは十分ではありません。
周辺に住んでいる人の年齢や生活スタイル、競合ジムの数、駅からの距離、駐車場の有無など、さまざまな条件が集客に影響します。
例えば、同じ人口10万人のエリアでも、単身の若年層が多い地域と、ファミリー層が多い地域では、求められるジムの形も変わります。
では、自社のジムに合った場所はどのように探せばよいのでしょうか。
そこで重要になるのが店舗開発です。
フィットネスジムの店舗開発では、
- 出店戦略の策定
- 候補エリアの選定
- 商圏分析
- 競合調査
- 物件選定
- 売上・会員数の予測
- 物件契約
- 開業準備
などを行います。
この記事では、フィットネスジムの店舗開発担当者に向けて、仕事内容や出店までの流れ、立地選びで確認したいポイントをわかりやすく解説します。

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フィットネスジムの店舗開発とは
フィットネスジムの店舗開発とは、新しい店舗を出店するために、候補エリアの選定から物件取得、開業までを進める仕事です。
特にフィットネスジムでは、出店後に継続して会員を確保できるかどうかが重要です。
一時的に人が集まる場所ではなく、継続的に通ってもらえる商圏を見つける必要があります。
フィットネスジムにおける店舗開発の役割
店舗開発担当者の役割は、会員を継続的に獲得できる場所を見つけることです。
例えば、駅前に空き物件があったとしても、
- 周辺にターゲット層がいるか
- 競合ジムが多すぎないか
- 通勤や帰宅の途中で利用しやすいか
- 十分な店舗面積を確保できるか
- 賃料に見合う会員数を確保できるか
などを確認する必要があります。
「人が多いから良い場所」と判断するのではなく、自社のジムを利用する可能性が高い人がいるかを見ることが重要です。
フィットネスジムは立地の影響を受けやすい
フィットネスジムは、利用者が継続して店舗へ通うビジネスです。
そのため、アクセスのしやすさが入会率だけでなく継続率にも影響します。
あなた自身が週に2〜3回ジムへ通うとしたら、わざわざ遠回りして利用するでしょうか。
多くの人は、
- 自宅の近く
- 勤務先の近く
- 通勤・通学途中
- よく利用する駅の近く
など、日常生活の中で通いやすい場所を選びます。
店舗開発では、この「通いやすさ」を立地選びに反映することが大切です。
多店舗展開では出店基準の統一が重要
フィットネスチェーンでは、年間で複数店舗を出店することがあります。
そのたびに担当者の感覚で判断していると、出店精度にばらつきが出ます。
例えば、
- 商圏人口
- ターゲット人口
- 競合店舗数
- 店舗面積
- 賃料
- 駐車場台数
- 駅からの距離
などについて、自社なりの出店基準を作っておくことが重要です。

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フィットネスジムの店舗開発の仕事内容
フィットネスジムの店舗開発では、物件を探す前から多くの業務があります。
出店戦略・出店計画を策定する
最初に、今後どのような地域へ店舗を展開するかを決めます。
例えば、
- 首都圏の駅前を中心に出店する
- 郊外型店舗を増やす
- 24時間ジムを全国展開する
- 女性向け店舗を増やす
- 既存店がない地域へ進出する
などです。
店舗のコンセプトによって、適したエリアも変わります。
そのため、まずはどのような人に利用してもらう店舗なのかを明確にします。
出店候補エリアを選定する
次に、自社のターゲットが多い地域を探します。
例えば、20〜30代を中心とした24時間ジムなら、
- 若年人口
- 単身世帯
- 駅利用者
- 昼間人口
- 夜間人口
などが参考になります。
ファミリー層向けの大型スポーツクラブなら、
- ファミリー世帯
- 子どもの人口
- 住宅地
- 自動車アクセス
- 駐車場
なども重要です。
店舗の形によって見るべきデータを変える必要があります。
商圏を調査する
候補エリアが決まったら、店舗周辺の市場規模を調べます。
主に確認したいのは、
- 人口
- 世帯数
- 年齢構成
- 性別
- 昼間人口
- 夜間人口
- 所得
- 人流
などです。
ただ人口を見るだけではなく、入会する可能性が高い人が何人いるかという視点で分析しましょう。
競合ジムを調査する
フィットネスジムでは、競合店舗の調査も重要です。
確認したい項目としては、
- 競合店舗数
- 店舗までの距離
- 月額料金
- 営業時間
- 店舗面積
- 設備
- ターゲット
- 駐車場
などがあります。
同じフィットネスジムでも、サービス内容が違えば競合度も異なります。
例えば、月額3,000円台の24時間ジムと、プールやスタジオを備えた総合型スポーツクラブでは、利用者の目的も異なります。
単純に「ジムが何店舗あるか」だけで判断しないことが重要です。
出店物件を探す
候補エリアを絞ったら、物件を探します。
フィットネスジムでは、
- 必要な床面積
- 天井高
- 荷重
- 防音
- 電気容量
- シャワー設備
- 駐車場
など、一般的な小売店舗とは異なる条件もあります。
特に大型のトレーニング機器を設置する場合、物件の構造上利用できないケースもあるため注意が必要です。
候補物件の立地を調査する
物件が見つかったら、周辺の環境を確認します。
例えば、
- 駅から歩きやすいか
- 住宅地からアクセスしやすいか
- 店舗が見つけやすいか
- 夜でも利用しやすいか
- 駐車場へ入りやすいか
- 周辺に生活導線があるか
などです。
特に24時間営業の店舗では、夜間の利用環境も重要になります。
会員数・売上を予測する
フィットネスジムでは、出店前に想定会員数を予測します。
例えば、
- 商圏人口
- ターゲット人口
- 競合店舗
- 月額料金
- 店舗面積
- 既存店の実績
などをもとに考えます。
「この地域なら何人入会してくれそうか」を数字にすることで、出店判断がしやすくなります。
収支・投資回収を確認する
会員数を予測したら、収支を確認します。
主な費用には、
- 賃料
- 人件費
- トレーニング機器
- 内装工事
- 水道光熱費
- システム費用
- 清掃費
- 広告費
などがあります。
フィットネスジムは初期投資が大きくなる場合もあるため、何年で投資を回収できるかまで確認しておく必要があります。
物件契約・開業準備を進める
出店が決まったら物件を契約し、店舗づくりを進めます。
設計会社や施工会社、機器メーカー、店舗運営部門など、多くの関係者との調整が必要です。
店舗開発担当者が全体のスケジュールを管理するケースもあります。

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フィットネスジムの店舗開発から出店までの流れ
フィットネスジムを新しく出店する場合、一般的には次のような流れで進めます。
①出店戦略を決める
まずは、
- どの地域へ出店するか
- どの業態を展開するか
- 年間何店舗出店するか
などを決めます。
②出店条件を決める
次に、自社として出店できる条件を整理します。
例えば、
- 商圏人口5万人以上
- 20〜40代人口が一定数以上
- 競合店舗3店舗以内
- 駅徒歩5分以内
- 店舗面積300㎡以上
といった条件です。
条件が明確なら、候補地の選定も効率化できます。
③出店候補エリアを探す
人口や年齢構成、人流などを見ながら、自社と相性の良い地域を探します。
この段階では物件情報だけを追うのではなく、出店したい市場そのものを探すことが重要です。
④商圏・競合を分析する
候補地ごとに、
- 商圏人口
- ターゲット人口
- 人流
- 競合店舗
- 周辺施設
などを比較します。
⑤候補物件を探す
市場性のあるエリアが見つかったら、条件に合う物件を探します。
⑥現地調査を行う
実際に現地へ行き、
- 人通り
- 周辺店舗
- 交通アクセス
- 駐車場
- 視認性
- 夜間の環境
などを確認します。
⑦会員数・売上を予測する
候補地で何人の会員を獲得できるかを予測します。
既存店舗と条件が似ている場合は、その実績も参考になります。
⑧出店可否を判断する
最終的に、
- 市場性
- 競合
- 物件条件
- 想定会員数
- 売上
- 投資額
などをまとめて判断します。
⑨物件契約・開業準備を行う
出店が決まったら契約を行い、店舗設計や機器導入、スタッフ採用などを進めます。

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フィットネスジムの店舗開発で重要な立地選び
フィットネスジムでは、利用者が無理なく通える場所を選ぶことが重要です。
ターゲットとなる人が住んでいるか
まず、商圏内に自社のターゲットがいるかを確認します。
例えば若年層向けのジムなら、
- 20〜30代人口
- 単身世帯
- 学生
- 若い会社員
などが多い地域との相性が考えられます。
一方、総合型スポーツクラブならファミリー層や中高年層が多い地域も候補になります。
自宅や職場から通いやすいか
フィットネスジムは継続利用されるサービスです。
そのため、
- 自宅から近い
- 職場から近い
- 最寄り駅の近く
- 通勤途中にある
といった日常生活との相性が重要です。
良いジムでも、通うのが面倒なら継続してもらいにくくなります。
競合店舗がどのくらいあるか
周辺の競合ジムも確認します。
ただし、競合があるから出店できないとは限りません。
例えばフィットネス需要が大きい地域なら、複数店舗が成立する可能性があります。
重要なのは、
需要に対して競合が多すぎないか
を見ることです。
駐車場は十分か
郊外型のフィットネスジムでは、駐車場が重要です。
確認したいのは、
- 駐車台数
- 入りやすさ
- 出やすさ
- 料金
- 混雑状況
などです。
特に仕事帰りの時間帯は利用者が集中するため、ピーク時にも不足しないか確認します。
視認性はあるか
大きな看板が見える店舗は、周辺住民への認知にもつながります。
駅前やロードサイドでは、
- 道路から店舗が見えるか
- 看板を設置できるか
- 建物の何階にあるか
なども確認しましょう。
賃料と会員数のバランスが取れているか
駅前の一等地は便利ですが、その分賃料も高くなります。
本当に駅徒歩1分である必要があるでしょうか。
徒歩5分の物件でも十分な会員数を確保できるなら、その方が利益を残せる可能性があります。
店舗開発では、最も便利な場所ではなく、収益性の高い場所を選ぶことが重要です。

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フィットネスジムの店舗開発で行う商圏分析
フィットネスジムの出店候補地を評価する際には、さまざまな商圏データを確認します。
人口・世帯数
まず商圏内の市場規模を把握します。
利用者が自宅周辺から来店する店舗では、居住人口が重要です。
年齢構成
フィットネスの利用ニーズは年齢によって異なります。
例えば、
- 20〜30代:トレーニング、ボディメイク
- 30〜50代:健康維持、運動不足解消
- 60代以上:健康増進、軽い運動
など、年代によって利用目的も変わります。
昼間人口・夜間人口
駅前やオフィス街では昼間人口、住宅地では夜間人口が参考になります。
仕事帰りの利用者を狙うのか、地域住民を狙うのかによって重視するデータも変わります。
単身世帯・ファミリー世帯
24時間型ジムと総合型スポーツクラブでは、狙う世帯も異なります。
例えば、
- 単身世帯が多い → 24時間型ジム
- ファミリー世帯が多い → 総合型スポーツクラブ
- 高齢世帯が多い → 健康・リハビリ系サービス
など、商圏特性から業態との相性を考えられます。
所得水準
高価格帯のパーソナルジムでは、所得水準も重要です。
月額料金が高いほど、商圏内の所得や消費力との相性を確認する必要があります。
人流データ
人流を見ることで、
- 平日
- 休日
- 朝
- 昼
- 夜
など、時間帯ごとの人の集まり方を確認できます。
特に駅前店舗では、仕事帰りの時間帯にどの程度人がいるかを見ると参考になります。
競合店舗
競合店舗を地図上で確認すれば、
- 競合が集中している場所
- 競合の少ない場所
- 自社店舗の空白エリア
などを把握しやすくなります。
周辺施設
フィットネスジムでは、
- 駅
- オフィス
- 大学
- スーパー
- ショッピングモール
- 住宅地
なども重要です。
日常的に利用される施設の近くにあることで、生活のついでにジムへ通いやすくなる可能性があります。

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フィットネスジムの業態によって店舗開発のポイントは異なる
すべてのフィットネスジムに同じ出店基準を使うことはできません。
業態によって見るべきポイントが変わります。
24時間フィットネスジム
24時間ジムでは、
- 20〜40代人口
- 単身世帯
- 駅利用者
- 住宅人口
- 夜間人流
- 競合店舗
などが重要です。
仕事帰りや早朝にも利用されるため、生活導線との相性を確認します。
総合型スポーツクラブ
プールやスタジオを備える総合型スポーツクラブでは、比較的広い店舗面積が必要です。
そのため、
- ファミリー世帯
- 駐車場
- 自動車アクセス
- 広い商圏
- 競合大型施設
などを確認します。
パーソナルジム
パーソナルジムは比較的小さな物件でも営業できます。
一方で客単価が高いため、
- 所得
- 年齢
- 駅からの距離
- オフィス人口
- 高所得住宅地
などが重要になる場合があります。
女性向けフィットネス
女性向け店舗では、
- 女性人口
- 年齢構成
- 住宅地
- スーパーなどの生活施設
- 駅からの導線
などを確認します。
ピラティス・ヨガスタジオ
ピラティスやヨガでは、比較的女性利用者が多い店舗もあります。
その場合、
- 女性人口
- 20〜50代人口
- 所得
- 駅利用者
- 商業施設
などとの相性を確認します。

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フィットネスジムの店舗開発で失敗しやすいポイント
出店後に想定外の結果にならないために、よくある失敗も確認しておきましょう。
人口だけで判断する
人口が多くても、ターゲット層が少なければ十分な会員を獲得できない可能性があります。
人口だけではなく、年齢や世帯構成まで確認しましょう。
競合店舗を数だけで見る
競合が2店舗しかなくても、地域で圧倒的なシェアを持つ大型店であれば影響は大きくなります。
競合の数だけではなく、
- 規模
- 料金
- 設備
- ブランド力
なども確認しましょう。
日常の導線を確認していない
地図上では駅に近くても、人が普段通らない場所にある場合があります。
駅から住宅地までの動線など、実際の人の動きを確認することが重要です。
会員数を楽観的に予測する
新規出店では、良い条件ばかりに目が向くことがあります。
想定会員数は、
- 強気
- 標準
- 弱気
など複数のケースで試算すると判断しやすくなります。
既存店とのカニバリを見落とす
新しい店舗を出店した結果、近隣の既存店舗から会員が移動する場合があります。
新店舗だけの会員数を見るのではなく、エリア全体で会員数が増えるかを見ることが重要です。

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フィットネスジムの店舗開発を成功させるポイント
フィットネスジムの店舗開発では、候補地を一定の基準で比較できる状態を作ることが重要です。
自社独自の出店基準を作る
まず、
- 商圏人口
- ターゲット人口
- 競合店舗数
- 店舗面積
- 賃料
- 駐車場
- 駅からの距離
など、自社が重視する項目を決めます。
複数の候補地を比較する
一つの候補物件だけを見て判断していませんか。
複数の候補地を並べると、
- A地点:人口が多いが競合も多い
- B地点:人口は少ないが競合が少ない
- C地点:賃料は高いが駅前人流が多い
といった違いが見えてきます。
データと現地調査を組み合わせる
商圏データだけですべてを判断することはできません。
まずデータで候補を絞り、最後に現地で確認する方法が効率的です。
出店後の実績を分析する
出店後は、
- 想定会員数
- 実際の会員数
- 売上
- 退会率
- 集客経路
などを確認しましょう。
予測と実績の差を分析すれば、次回の店舗開発に活かせます。
出店判断を説明できる状態にする
店舗開発担当者には、候補地を探すだけでなく、
「なぜここに出店するのか」
を社内へ説明する役割もあります。
人口や競合、人流などのデータを使えば、経営層や関係部署にも判断理由を共有しやすくなります。

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フィットネスジムの店舗開発・立地選定なら商圏分析ツール「gleasin」
フィットネスジムの店舗開発では、人口や年齢構成、競合店舗、人流など、多くの情報を確認します。
商圏分析ツール「gleasin」では、地図上で商圏を設定し、出店候補地周辺のさまざまなデータを確認できます。
例えば、
- 人口
- 世帯数
- 年齢構成
- 昼間人口
- 人流
- 競合店舗
- 周辺施設
などを確認しながら、候補地を比較できます。
複数の物件について、
「A地点とB地点ならどちらが自社のターゲットに合っているのか」
を比較したい場合にも活用できます。
経験や現地調査にデータを加えることで、出店判断の根拠をより明確にできるでしょう。

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フィットネスジムの店舗開発に関するよくある質問
フィットネスジムの店舗開発とはどのような仕事ですか?
フィットネスジムの店舗開発では、出店計画、候補エリアの選定、商圏分析、競合調査、物件探し、会員数・売上予測、契約、開業準備などを行います。
フィットネスジムの立地で重要なことは何ですか?
自社のターゲットが商圏内にいることと、利用者が日常的に通いやすい場所であることが重要です。
人口だけではなく、年齢構成、競合、駅からの距離、駐車場、人流などを組み合わせて判断します。
フィットネスジムの商圏はどのくらいですか?
店舗形態や立地によって異なります。
駅前の24時間型ジムと、郊外の大型スポーツクラブでは来店手段も異なるため、一律の距離で考えることはできません。
フィットネスジムの店舗開発ではどのようなデータを見ますか?
代表的なデータには、
- 人口
- 年齢構成
- 世帯構成
- 昼間人口・夜間人口
- 所得
- 人流
- 競合店舗
- 周辺施設
などがあります。
フィットネスジムの競合が多い地域は避けるべきですか?
必ずしも避ける必要はありません。
競合が多い地域は、フィットネス需要そのものが大きい可能性があります。
市場規模と競合店舗の供給量をあわせて判断することが重要です。
