スマホのGPSアプリを使えば、家族や友人の現在地を確認したり、学校・自宅への到着通知を受け取ったりできます。しかし、アプリによって見守り、災害時の安否確認、友達との位置共有など、得意な用途は異なります。
また、地図アプリを開くとすぐに現在地が表示されますが、「GPSだけで位置を測っているのか」「屋内ではなぜ位置がずれるのか」と疑問に感じる方もいるのではないでしょうか。スマホはGPS衛星だけでなく、Wi-Fiや携帯基地局、端末のセンサーなどを組み合わせて現在地を測定しています。
この記事では、スマホの位置情報共有・GPSアプリおすすめ8選を目的別に紹介します。あわせて、スマホGPSの仕組みや位置情報が取得される流れ、プライバシー上の注意点、人流データを商圏分析や広告配信に活用する方法まで詳しく解説します。

※無料ダウンロード:サービス概要(事例つき)
スマホの位置情報共有・GPSアプリおすすめ8選

今回は、スマホの位置情報共有・GPSアプリおすすめ8つ紹介します!
GPSアプリといえば、zenly(ゼンリー)が有名でしたが、2023年2月3日をもってすべてのサービスを終了しました。筆者が調べたところ、ゼンリーを買収した米スナップの業績悪化によるリストラが主因とのことです。その後は、日本発のwhoo(フー)やNauNau(ナウナウ)がダウンロードを伸ばしていると報じられていましたが、NauNauは個人情報漏洩によりサービス終了したとのことです。
先に結論をお伝えすると、
災害時の安否確認を重視するなら「ココダヨ」、学校や塾への到着確認には「家族の安心ナビ」が候補になります。離れて暮らす高齢の家族を無理なく見守りたい場合は、毎日の通知に回答する「PeaceSign」が使いやすいでしょう。
友達同士の待ち合わせやコミュニケーション目的なら「whoo」や「Snapchat」、夫婦で家計や生活情報もまとめて管理するなら「ファミリーバンク」が適しています。
iシェアリング|家族の位置情報や長期間の移動履歴を確認したい人におすすめ


緊急時に現在地を知らせるSOS機能にも対応しており、子どもの通学や高齢の家族の見守り、防災時の安否確認など、幅広い用途で利用できます。有料プランでは、最大365日間の位置情報履歴や運転レポート、バッテリー通知なども利用可能です。
おすすめの人
- 子どもや高齢の家族を日常的に見守りたい人
- 過去の移動ルートや行動パターンを確認したい人
- SOSや到着通知など安全機能を重視する人
※位置情報を共有する際は、相手の同意が必要です。また、常時GPSを利用するとバッテリー消費が増える場合があります。
ココダヨ|災害時の安否確認や家族の防災対策におすすめ


家族はアプリ上のボタンを押すだけで安否を知らせられるため、電話やメッセージがつながりにくい状況での連絡手段としても役立ちます。現在地の公開範囲を、市区町村単位や都道府県単位、災害時のみ公開などから選択できる点も特徴です。
不審者情報やクマの出没情報、避難所情報などにも対応しており、平常時の子ども・高齢者の見守りにも利用できます。
おすすめの人
- 地震や豪雨に備えて家族の安否確認手段を用意したい人
- 常時、詳細な現在地を共有することに抵抗がある人
- 防災情報と位置情報を1つのアプリで確認したい人
ファミリーバンク|位置情報だけでなく夫婦のお金や予定も共有したい人におすすめ


位置情報の共有時間を選択できるため、待ち合わせや帰宅時など、必要な時間だけ共有したい場合にも利用しやすいでしょう。
ただし、ファミリーバンクの中心機能は家計や生活情報の共有です。移動履歴やSOS、到着通知などを重視する場合は、位置情報共有専用アプリのほうが適しています。
おすすめの人
- 夫婦や同棲中のカップルで利用したい人
- 位置情報だけでなく家計やタスクも共有したい人
- 必要な時間だけ現在地を共有したい人
家族の安心ナビ|子どもの通学や塾への到着を確認したい人におすすめ


学校や塾、自宅などをスポットとして登録すると、家族がその場所に到着したときや出発したときに通知を受け取れます。移動履歴や電池残量の通知にも対応しており、子どもの通学や高齢の家族の見守りに向いています。
iPhoneやAndroidだけでなく、mamorinoシリーズや一部の4G LTEケータイにも対応しています。探す側として利用するにはau IDが必要ですが、au回線を契約していない人でもau IDは作成できます。
おすすめの人
- 子どもの学校や塾への到着・出発を確認したい人
- mamorinoや対応ケータイを持つ家族を見守りたい人
- KDDIが提供する国内サービスを利用したい人
※地下街や建物内など、GPSや通信の状態によっては位置情報の精度が低くなる場合があります。
PeaceSign(ピースサイン)|離れて暮らす高齢の家族を見守りたい人におすすめ


見守られる人は、通知に対してタップで回答するだけです。文字入力や電話は必要ないため、スマートフォンの操作に慣れていない高齢者でも比較的利用しやすいでしょう。
通常は毎日の応答状況から安否を確認し、返事がない場合にはGPSを利用して最新の位置情報を確認できます。常時位置を追跡するのではなく、普段は負担を抑えながら、必要なときに居場所を確認する仕組みです。
おすすめの人
- 一人暮らしの親や高齢の家族を見守りたい人
- 常時GPSで追跡することに抵抗がある人
- 電話やメッセージより簡単な安否確認方法を探している人
※月額500円で、1カ月間の無料体験が用意されています。料金や無料期間は変更される可能性があるため、申込み前にストアで確認してください。
Life360|位置情報と運転状況をまとめて確認したい家族におすすめ


自宅や学校、職場などへの到着・出発通知に加えて、位置情報履歴、SOSアラート、運転レポートなどにも対応しています。運転レポートでは、速度超過や急ブレーキ、急加速などを確認できるため、運転を始めた子どもや高齢の家族の見守りにも向いています。
機能が豊富なので、単純な待ち合わせ用途よりも、家族全体の安全管理に利用したい人に適しています。
おすすめの人
- 家族全員の現在地をまとめて確認したい人
- 子どもや高齢者の運転状況を確認したい人
- SOSや到着通知、移動履歴を利用したい人
whoo(ふー)|友達同士で気軽に位置情報を共有したい人におすすめ


位置情報を確認するだけでなく、スタンプなどを通じてコミュニケーションを楽しめるように作られている点が特徴です。家族の安全管理を目的としたアプリというよりも、友達との待ち合わせや日常的な交流に向いています。
App Storeでは「友達の今がわかる、位置情報共有アプリ」として提供されており、Google PlayでもAndroid版が配信されています。
おすすめの人
- 友達同士で現在地を共有したい人
- 待ち合わせで相手の居場所を確認したい人
- 位置情報共有をコミュニケーションの一部として楽しみたい人
Snapchat|位置情報と写真・チャットを友達同士で共有したい人におすすめ


位置情報を共有する相手は選択でき、現在地を非公開にするゴーストモードも用意されています。位置情報共有を目的とした専用アプリではありませんが、普段からSnapchatを利用している友達同士であれば、新たなアプリを追加せずに現在地を共有できます。
一方で、子どもや高齢者の見守り、SOS、バッテリー残量通知などの機能を重視する場合は、Life360やiシェアリングなどの専用アプリが適しています。
おすすめの人
- Snapchatを日常的に利用している人
- 友達と写真やチャットとあわせて位置情報を共有したい人
- 必要に応じて位置情報を非公開に切り替えたい人
位置情報はプライバシーに関わる情報です。アプリを利用する際は、必ず共有する相手の同意を得たうえで、共有範囲や公開時間、履歴の保存設定を確認しましょう。

※無料ダウンロード:サービス概要(事例つき)
スマホのGPSとは?


スマホのGPSとは、スマートフォンに内蔵されたGPS受信機能を使って、端末が今いる場所を特定するしくみのことです。カーナビや登山用の単体GPS機器と同じく、GPS衛星からの電波を受信して位置を計算する点は共通しています。
一方で、スマホには通信機能や各種センサーが一体になっているという特徴があります。この特徴を活かして、GPS衛星の電波だけでなく、複数の情報を組み合わせて位置を割り出しているのが、単体のGPS機器との大きな違いです。
地図アプリでの経路案内はもちろん、写真への位置情報の記録、天気アプリの地域自動判定、店舗検索やクーポン配信など、スマホのGPSは私たちの生活のさまざまな場面で、意識しないうちに使われています。



※無料ダウンロード:サービス概要(事例つき)
スマホGPSならではのハイブリッド測位のしくみ


スマホGPSならではの測位のしくみを理解するうえで押さえておきたいポイントは3つあります。専門的に聞こえますが、順番に見ていくと難しくありません。
- GPS単体の測位とスマホでの測位の違い
- Wi-Fi・基地局を組み合わせて位置を補う仕組み
- 起動直後でも素早く測位できるA-GPS
それぞれ解説します。
GPS単体の測位とスマホでの測位の違い
単体のGPS受信機は、GPS衛星からの電波だけをもとに位置を計算します。見晴らしのよい屋外では高い精度が出やすい一方、屋内や地下、ビルの谷間では電波が届きにくく、測位が難しくなるという弱点があります。
スマホはこの弱点を補うために、GPS衛星の電波に加えて、Wi-Fiや携帯基地局の情報、加速度センサーやジャイロセンサーなどを組み合わせる「ハイブリッド測位」と呼ばれる方式を採用しています。この仕組みがあるおかげで、屋内でもある程度の位置を把握しやすくなっています。
Wi-Fi・基地局を組み合わせて位置を補う仕組み
Wi-Fi測位とは、周囲にあるWi-Fiアクセスポイントの電波強度をデータベースと照らし合わせて、おおよその位置を推定する仕組みです。GPS衛星の電波が届きにくい屋内でも活用できる点が特徴です。
基地局測位は、スマホがつながっている携帯基地局の位置情報から、おおまかなエリアを推定する仕組みです。精度は数百メートル単位とGPSほど細かくありませんが、電波さえ届けば屋内外を問わず使える強みがあります。これらを組み合わせることで、GPS単体では弱くなりがちな場所でも位置を補いやすくなります。
起動直後でも素早く測位できるA-GPS
A-GPS(Assisted GPS)とは、GPS衛星の軌道情報を通信ネットワーク経由であらかじめ受け取っておくことで、測位にかかる時間を短縮する仕組みです。GPS単体で一から軌道情報を受信する場合と比べて、位置の計算を早く始められます。

※無料ダウンロード:サービス概要(事例つき)
スマホの位置情報が取得され使われるまでの流れ


スマホの位置情報が取得され、実際に使われるまでの流れは大きく3つに分けられます。普段意識しない部分ですが、知っておくと安心です。
- OSの設定とアプリへの権限付与
- 位置情報が使われる代表的な場面
- 精度やバッテリー消費に影響する要因
それぞれ解説します。
OSの設定とアプリへの権限付与
iPhoneやAndroidには、位置情報サービス全体をオン・オフする設定があります。さらにアプリごとに「常に許可」「使用中のみ許可」「許可しない」といった細かい選択ができるようになっています。
アプリは、この許可を得て初めて位置情報を取得できます。利用者側が主導権を持って管理できる仕組みになっている点は、スマホGPSを安心して使ううえで押さえておきたいポイントです。
位置情報が使われる代表的な場面
地図アプリの経路案内はもちろん、写真の撮影場所の記録、天気アプリでの地域自動判定、近くの店舗の検索やクーポン配信など、位置情報はさまざまなサービスの土台として使われています。
SNSのチェックイン機能や、家族と居場所を共有するアプリなども、スマホGPSで取得した位置情報をもとに動いている代表的な例です。
精度やバッテリー消費に影響する要因
位置情報の精度は、GPS衛星の受信状況やWi-Fi・基地局情報の充実度、周囲の建物による電波の遮蔽などによって変わります。都市部と郊外で位置情報のずれ方が違うと感じるのは、こうした要因が影響しているためです。

※無料ダウンロード:サービス概要(事例つき)
スマホGPSのプライバシーと同意取得で気をつけたいこと


スマホGPSをビジネスで扱う際に気をつけたいポイントは3つあります。便利な反面、扱い方を誤ると利用者の信頼を損なうリスクがあるため、丁寧に見ていきます。
- 位置情報の取得には利用者の同意が欠かせない
- 個人を特定できない形に加工する統計処理
- 社内で扱いのルールを整備しておく
それぞれ解説します。
位置情報の取得には利用者の同意が欠かせない
スマホの位置情報は、個人と結びつきやすい情報として扱われることがあります。アプリやサービスで位置情報を使う場合は、利用目的をあらかじめ示し、利用者の同意を得るプロセスを用意しておくことが前提になります。
同意を得ないまま位置情報を取得・利用してしまうと、法令違反のリスクだけでなく、利用者からの信頼を大きく損なう結果につながりかねません。
個人を特定できない形に加工する統計処理
ビジネスで位置情報を「人流データ」として活用する場合は、個々の利用者を特定できないよう、多数のデータをまとめて集計・匿名化する統計処理を行うのが一般的です。
「特定の個人がどこにいたか」ではなく、「このエリアに何時ごろ何人程度いたか」という集計値として扱うことで、プライバシーへの配慮と実務での活用を両立させやすくなります。
社内で扱いのルールを整備しておく
位置情報データを社内で扱う際は、取得目的・保存期間・第三者への提供の有無などをあらかじめ整理しておくと、法令対応や利用者への説明がスムーズになります。
担当者ごとに判断がばらつくと、思わぬトラブルにつながることもあります。ルールを文書化し、関係者で共有しておくと安心です。

※無料ダウンロード:サービス概要(事例つき)
ビジネスにおけるスマホGPS・人流データの活用シーン


ビジネスでのスマホGPS・人流データの活用シーンは主に3つあります。マーケティングから物流まで、幅広い場面で使われています。
- 店舗周辺の人流を商圏分析に活かす
- エリアを絞った広告配信に活用する
- 配送・移動サービスの効率化に活用する
それぞれ解説します。
店舗周辺の人流を商圏分析に活かす
多数のスマホから得られる位置情報を統計化した人流データを使うと、候補地の周辺にどの時間帯にどれくらいの人が集まっているかを把握しやすくなります。
「なんとなく人通りが多そうだから」という感覚だけに頼らず、データにもとづいて出店判断の材料を用意できる点が、人流データを活用する大きなメリットです。
エリアを絞った広告配信に活用する
特定のエリアにいる利用者に向けて広告を配信する「ジオターゲティング広告」にも、スマホGPSで得られる位置情報が活用されています。
店舗の近くを通りかかった利用者にクーポンを届けるなど、位置情報を使うことで、広告の効果を高めやすくなります。
配送・移動サービスの効率化に活用する
配送や配車サービスの現場でも、ドライバーのスマホから得られるリアルタイムの位置情報をもとに、ルートの最適化や到着時刻の予測が行われています。
移動の履歴を記録しておくことで、無駄な移動を減らしたり、業務全体の効率を見直したりする用途にも役立てられます。

※無料ダウンロード:サービス概要(事例つき)
スマホGPSに関するよくある質問


スマホGPSについてよく寄せられる質問をまとめました。

※無料ダウンロード:サービス概要(事例つき)
スマホGPSデータを活用した商圏分析・売上予測ならgleasin



スマホGPSから得られる人流データをもとに、商圏分析や売上予測を手軽に行いたい方にはgleasinがおすすめです。
スマホの位置情報を人流データとして自社で収集・加工するのは、環境整備だけでも大きな手間がかかります。候補地周辺の人の動きをすぐに確認したいなら、商圏分析・売上予測ツールの「gleasin(グリーシン)」が選択肢の一つになります。
gleasinは、エムディー株式会社が提供する商圏分析・売上予測ツールです。GPSメッシュ機能では125mメッシュ単位で時間帯別の人口滞留数を確認でき、営業時間を加味した精度の高い分析が可能です。
主な機能は以下のとおりです。
- Geodemo:消費者属性を10種類に分けて地域ごとに可視化。ターゲット層のいるエリアを直感的に選定できる
- GPSメッシュ:125mメッシュで時間帯別の人口滞留数を表示。営業時間を加味した分析が可能
- ベンチマーク:競合店舗数をマップ上で瞬時に確認できる
- 売上予測:AIを使った高精度の売上シミュレーション(売上一致率80〜90%の実績)
日本ケンタッキー・フライド・チキン・OWNDAYSなど、業種を問わず多くの企業が導入しています。
